愛と恋と時々ボク

愛と恋と時々僕の語り話

自分での体験記

とある冬の日

冬の日はなんでこんなに冷たいんだろう。

手や足が冷たい。冷たさは次第に痛みとなる。

なんでだろう。

そして人は考えた。温めるために二人で抱き合おう。

好きな人と抱き合おう。

冷たいのは体ではない。心。

暖めるべきは二人の心。暖かく、暖かく温めよう。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ビュービュービュー

ひどく強い風。

今夜は冷たい夜になりそうだ。

会社の窓から外を眺めるが木々が辛そうに風と戦っている。

 こんな寒い日になるとは思わなかった。

ハンガーにかけたコートを見ながらうなだれる。

まあ、悔やんでも天候なんて仕方がない。

 

目の前のキーボードを相手にしながら、こっそりと天気予報を見る。

 うん、でもこれ以上は荒れなさそうだから大丈夫そうだ。

 

この後の天気は比較的落ち着くそうので、最悪なくなってしまうことはなさそうなので、一安心。

 

 

え、今日何があるかって?

それはもちろん。女の子との食事さ

 

 

 

 

 

 

 

久しぶりの楽しみなディナーにウキウキワクワク。

軽く脳内シュミレーションを行う。

まず、お互い乾杯をする。

だけど、最初は二人とも緊張した雰囲気。

そこから、当たり障りない会話。

お互いの日常。最近あったこと。

 

おっ、と話の途中で料理が運ばれてくる。

一旦中断された話を戻し、

おいしい料理を二人で食べる、

そして顔を見合わせ

おいしいねって言いあう。

 

そこから、2杯目を注文して

お互いの硬い雰囲気が崩れる。

フランクに笑いあう二人。

心地よい音楽。

引き込まれる世界に二人は、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい」

 

 

うわっ

一気に幻想的だった脳内シュミレーションが崩れ落ちる。

目の前にはパソコンのモニタと僕を見つめる先輩。

 

 

「・・・やべ」

 

 

「おい、ぼーっとしすぎだぞ」

 

 

 

先輩が僕を見ながら笑いを含んだ言い方で言った.

 

 

「なんかニヤニヤしてたぞ(笑)」

 

 

「いえ、ちょっと昨日のお笑い番組を思い出していて。。。」

 

 

「本当か~?」

 

 

ドキッとする。この人はいつも鋭い。

「ほ、ほんとうですって」

 

 

「それならいいけどな、まあもうちょっと集中な」

再び含み笑いでそう言って自分の席に戻っていった。

危ない危ない。

下手にシュミレーションするもんじゃないな

まさか、顔に出るとは。。。

 

 

時計を見ると退社まで残り数時間。

よし。

 

今は仕事に集中!

終わったら切り替えよう。

 

 

僕は再びモニタに視線を戻し、キーボードを叩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ガチャ」

ドアを開けると風が勢いよく建物に入ってくる。

うう、寒い

寒すぎる。だから冬は嫌なんだ。足先は感覚がなくなるし、鼻水はでてくるし。

 

体を縮こませながら、外へ出る。

 

周りを見ると皆同じような格好で歩いている。

首元をしめて風を通さないようにし、肩をすくませている。

人の流れは駅へ向かっている。

僕も周りの人と同じように駅へと向かう。

 

みんなどこに行くんだろう。

家族のもとへ帰るのだろうか。

それとも恋人とデート?

友人同士の飲み会かもしれない。

ただ、誰もがそんなことを表情に出さずに歩いている。

正直、何を考えているかなんて話してみなければわからない。

いや、話していても何を考えているんだがわからない。

そんな人もいる。

 

 

 

・・・・・・・・・

・・・そういえば、

今日の子もそんな出会いだったかな。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「何考えてるの? あ、わかった。孫の心配でしょ?」

 

「いや、孫まだいないし(笑)」

 

激安居酒屋で4人でグラスを傾けながらお酒を飲む。

左には女の子。目の前にも女の子。左斜めにはおっちょ

 

この日は久しぶりにコンビでナンパをしていた。

そこでたまたま2軒目に行こうとしていた二人組を連れ出していた。

 

お互いの担当は横に座った子。

もともと担当の子を決めてから座るというより単純に声をかけた側の子がそのまま担当になった感じだ。

 

僕の隣にいる子は、正直口数が多いほうじゃない。

積極的に話は振っているが、ノリはよくない。

と思いきや、いきなり話にノッてきたりする

謎だ。あまり思考が読めない。

不思議系でもないだけに、攻め方がわからなかった。

とりあえず、この雰囲気では即れないことはわかっていたので、ここではみんなで楽しく飲もうということになりワイワイ4人で飲んでいた。

 

 

 

 

そして、退店時間。

お互いにLINEを交換し、駅まで送る。

ギラつく隙もなかったのでそのまま健全に解散。

 

次回またご飯でもという僕の誘いを

「ぜひ、日程があえば」と女の子が口を揃えて言うセリフを残し駅へ消えていった。

 

 

「これ、つながるかな?(笑)」

 

「大丈夫ちゃう?いけるよ」

 

「励ましありがと」

 

 

どうだろう。

つながってくれればなぁ。俺もうれしいんだけどなぁ

 

 

そして、その翌日にLINEを送ってみる

「昨日ありがと。そして、こんにちは」

まあ、普通の内容だ。

2時間ほどして連絡が返ってくる。

 

 

そのまま滞りなくLINEのやり取りは進み。

アポを取り付けることに成功した。

さっそく予定表に、食事アポと書き込んだ。

いや、違うな。

アポはアポなんだけども、これは違うな。

 

 

消しゴムで先程書いた食事アポを消して、予定表を書き直した。

「これでよし」

満足した僕は眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴオオオオオオオオオオオオ

 

「電車が参りま~す。黄色い線の内側までおさがりくださ~い」

駅員さんの流ちょうなアナウンスに合わせて電車がやってくる。

回想に浸りながら歩いているといつの間にかホームだ。

電車もきた。乗り込んで向かおう。

電車のドアが開き、勢いよく人が流れ出てくる。

横に待機し、人が流れ切った後、電車に乗り込む。

待ち合わせの駅までは数分。

すぐに着く。

いつも通りLINEを開く、あの子から連絡が来ていた。

「待ち合わせ場所は○○前だよね?」

確認のLINEに丁寧に返す。

 

時間的に彼女のほうが先に着きそうだ。

あまり女の子は待たせたくなかったが、仕方ない。

電車から降りたら急ごう。

 

 

 

 

電車がホームに着く。

 

 

一番前から飛び出す。

早足になりつつも

待ち合わせ場所に向かう。

会うのはこの前からなので2週間ぶり。

 

 

待ち合わせ場所に着く。

 

あ、いた。

 

間違いなくあの子だ。すぐに見つかってよかった。

 

近づく前に建物の陰でiPhoneのインカメラを起動する。

自分の顔を確認する。

目は大丈夫か。鼻も大丈夫か。鼻毛でてないよな。服装も、決まってる。匂いも、、、大丈夫。

一通り身だしなみを整えて歩を進める。

 

 

 

もし、これがイタリアであったならば、バラの花でも抱えていたのだろうか。

でも、僕にはそんな男気もない。

だから、会った時には精一杯の笑顔で、挨拶しよう。

心の底からの気持ちを表そう。

相手がどう考えるかはわからない。

だったら、僕は自分なりに相手を楽しませ、今日は僕と会えてよかったと思ってもらいたい。

だって、こんだけの人がいる中での出会いなんてほんとに何億分の一だし、

ここで会えてなかったら一生話すことも会うことも無かったのかもしれない。

だったら、やっぱり楽しんでほしい。少なくとも、嫌な気持ちだけは絶対にさせたくないし。今日は楽しい思い出もって眠りについてほしい。そして、朝起きた時も昨日は楽しかったと思ってほしい。

お互いの人生の貴重な思い出になるのだから

 

 

ふっと相手がこちらを見た。

目が合う。

そして僕が笑顔になる。遅れて相手も笑顔になる。

 

 

 

 

 

 

 

「ごめん、お待たせ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く